カワムツの川

 わたくしの小さなころ、こういう魚を見たり観察した記憶がありません。もちろん食べたことも。漢字では川鯥、学名 Nipponocypris temminckii 。コイ目・コイ科・ダニオ亜科(ラスボラ亜科、ハエジャコ亜科とも)に分類される淡水魚でありますね。事典には、主に西日本と東アジアに分布とありますから、もともと西の魚だったのですね。東日本では70年代から徐々に生息場所を拡大してきたらしく、わたくしが農業用水路や小さな沼で釣りや網などで魚と遊んでいた時代はもう少し前ですから、道理で記憶にないはずです。そういえばオイカワというやはりコイ科の魚も、もともと東日本にはいなかった。各地の河川に放流する琵琶湖の稚鮎に混じってやってきたらしいが、真偽は定かではありません。
 多摩川の支流の小さな堰堤の下で夕刻、毛針を振ると、婚姻色♂のカワムツが飛びついてきました。流れの中心で餌を漁っていたらしく、毛針が浮いて流れ出した瞬間に反応し、二度、三度失敗したもののあきらめずに毛針を追い、針にかかったのがこれであります。#16のカディスをすっぽり銜えて、水中からひきずり出されたのが悔しいような不思議なようなおかしな表情でありますね。針を外して浅瀬に浸けてやると、あっという間に流れに戻っていきました。
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Commented by みれー at 2009-06-26 01:56 x
へぇ!!鮮やかですねぇ!
ちょっと話は違いますが、西日本と東日本(というか、日本の本土のどっか)を縦に分断する線を境に、土の中に住むモグラ(とある人ではなく)の種類が綺麗に二種類に分かれてるそうですよ。詳細不明ですが、モグラの東西戦争があるとすれば、進軍或いは植民地化があるかもしれません。(一部意味不明)
それにしても、こんなん色のお魚、多摩川にもいるんですね~~
Commented by fuefukin at 2009-06-26 10:15
みれーちゃん、この色は産卵期だけに出る婚姻色で、ふだんはもうちょっと地味な魚だよ。たぶん近くの多摩川にもいっぱいいるよ!
モグラの境界線ってフォッサマグナのことかね? モグラの東西決戦についておかしな話を作って聞かせておくれ。
Commented by ごまねこ at 2009-06-27 11:19 x
モグラの習性は全くわかりませんけど、先日長野でのハイキングで土地の古老の言うには、糸魚川ー富士川構造線で、砂岩と泥岩のはっきりした境界があるそうで、植生もちがうんだそうです、砂地のモグラと泥地のモグラがいてもおかしくはなさそうに思いませんかね?
Commented by fuefukin at 2009-06-30 10:27
構造線などと習ったものだから、フォッサマグナというのは断層の線のようなものだと長いあいだ思い込まされていましたが、実はラテン語の本来の意味のとおり「大きな溝」なんですね。広いところでは幅100キロ以上もあるその溝を性質の違う土石が埋めていると考えれば、種類の違うモグラがいてもおかしくないですね。
by fuefukin | 2009-06-25 09:56 | 渓流釣り | Comments(4)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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