森の螺旋
2009年 05月 18日
小雨けぶる山の小屋の庭をひとまわり、ウドやコシアブラの伸び具合を観察したり、グミの花が咲いているのを撮影したり、花後のマルメロのぷっくり膨らみはじめた小さな実を見つけたりしているうちに、こんな緑色の螺旋を発見しました。葉っぱが見えるのですぐおわかりかと思いますが、アケビの新芽でありますね。なにかに巻き付きはじめたものの、不意にその相手を失って途方に暮れて虚空に漂う螺旋にも、あるいは寄るべき彼岸を求める意志ある力を秘めた螺旋にも思えます。アケビにとってはどちらであってもどちらでもない。選択も求めてはいない。ただ螺旋の腕を持って年ごとの春を生きるだけなのでありましょうね。
お天気の具合はよくなかったものの、まだ新緑と言っていい標高1000メートルから1700メートルくらいの山中をドライブすると、いろいろな木の花が迎えてくれました。左上クサボケから時計回りに、サクラだけど名称不明、トチ咲き始め、シャクナゲ、マロニエ、ウワミズザクラ(この実が杏仁子)。
標高1600メートルほどの小さなダムの人造湖のほとりでは、まだヤマザクラが盛期でした。
by fuefukin
| 2009-05-18 21:04
| イメージ写真