新緑の日光白根山へ 1
2008年 06月 17日
登山口に車を止め、仕度を整えていざ出発です。モミやトウヒにシラカバ、ダケカンバ、シャクナゲなどが混じる樹林帯のジグザグを登ること3時間近く、視界がぱっと開けると標高2200メートルほどの弥陀ヶ池に到着。爆裂火口跡の水たまりみたいなものですが、このあたりがシラネアオイの群生地らしいので、周囲に目を凝らすものの葉っぱひとつ確認できません。今年は春先の雪が多かったせいでしょうか。あるいは全部盗掘されてしまったなんてことはないでしょうが、わざわざこの山中に電気柵まで張られてあって斜面に保護地が設けられていました。
ここまで登ってきてはじめて、溶岩におおわれたドーム状の日光白根山の全容を目にすることができます。
しばし休憩ののち、むかって右手のガレ場から岩陵帯のルートを行く。お天気は快晴に変わり、残雪の多いところでは春山登山のような気分であります。
今回は見られなかったので、何年か前に新潟の山中で撮影したシラネオアイをご覧いただきましょう。日光地方の固有種というわけではありませんが、この白根山で多く見られたことからシラネアオイ(白根葵)と名付けられました。以前はキンポウゲ科に入れられていましたが、シラネアオイ科として分類し直されました。シラネアオイ科シラネアオイ属シラネアオイという、1属1種の日本固有種であります。
by fuefukin
| 2008-06-17 15:54
| 山旅