ナツメヤシ in Morocco

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 中近東から北アフリカ一帯にかけて、ということは現在のイスラム圏とほぼ一致しますが、盛んに栽培されているのがこのナツメヤシ。果実はデーツと呼ばれ、未熟のときはカリカリサクサク、熟しの度合いで歯触りは変わってきますが、干し柿やドライフルーツのような感じになります。ビタミン豊富で高カロリー、食物繊維もたっぷりで、主要な食品として生食されたり、乾燥させて保存食にされるほか、シロップや砂糖の素材として使われたり、ジュースやお菓子に加工されたり、一部の国では酒にもされているとのことでありますね。
 古代エジプトやメソポタミアあたりでは6000年も前から栽培されているといいますから、東アジアの米にあたるようなものでしょうか。
 モロッコのアトラス山中にほど近いメクネス、17世紀にアラウィー朝の首都が置かれた町ですが、北アフリカでもっとも美しいとされているマンスール門が町の入り口に精緻なイスラム文様に飾られて立っています。時の王ムーレイ・イスマイルがキリスト教からイスラム教に改宗した建築家マンスールに命じて建造させたそうですが、この見事な建築の完成を見届けた王の息子シディ・ムハンマド・イブン・アブダラーは、これ以上の建築物が他の地にできないよう、建築家マンスールを殺害してしまったとのことであります。真偽のほどはわかりませんが、権力者というものは残酷なものであります。
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 このマンスール門にほど近い市場をぶらぶらのぞいているうち、一角にナツメヤシの専門店を見つけました。普及品から高級品まで、いろいろ並んでいるようです。一粒差し出してくれ試食させてくれますが、たくさん買うわけにはいかないので、シュクラン(ありがとう)の言葉だけで勘弁してもらいます。
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 ついでにオリーブなどの漬け物の店はこんな具合。世界中どこでも商店というものは展示に工夫をこらすものですが、イスラムという宗教になにかあずかるものがあるのでしょうかね、その特異なイスラミックな文様に通じるかのようなじつに見事な商品展示でありますね。
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 ではまた次回。
by fuefukin | 2008-03-11 12:28 | モロッコの風景 | Comments(0)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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