祝! Machintosh G4 復活
2008年 03月 01日
さてこのひと月あまり、すんでしまえばなんでもないことなのでありますが、ふたを開け閉め、ナットで取り外し取り付け、コードを外しつなげて、という作業を幾度繰り返したか、数えきれないほどの回数を重ねてようやく自宅のパソコン、Machintosh G4 Mirrored Drive Door 型が復活しました。ついにハードディスクが認識され、新しく基本ソフトを CD からインストールしてなじみのデスクトップがモニターにあらわれたときにはおもわず万歳してしまいましたね。
そもそもはインターネットで調べものをしているとき、いきなりマウスが反応しなくなってしまったことが発端でありました。突然死という感じでした。再起動をかけてもだめ、システムを再インストールしようとしてもだめ、たぶんハードディスクがいかれてしまったのだろうと推測されましたが、これまで自分で一度だけ SCSI ボードを取り付けたことがある以外は、内部を触ったことがありません。修理に出そうかと思いましたが、梱包して送ったり、時間がかかるなどの手間をてんびんにかけ、自分でハードディスク交換に挑戦してみようと思い立ったのでありました。いろいろ調べてみるとさほど難しくなさそうであります。そこでネットで 160GB のものを注文するとすぐ翌日には到着、説明書通りにすでにあるディスクを取り外して、あたらしく届いたディスクを取り付けて、システムをインストールすればOKのはずでしたが、どうもいけません、どうやってもディスクそのものを認識してくれないのです。お手上げであります。購入元に電話をしていろいろと手順や方法を聞いて何度か試みても状況は変わりません。そこで一度目の返品交換であります。
翌日届いた交換品で再挑戦。しかしまったく同じ症状で進展なし。これはもうハードディスクの故障ではなく、パソコン自体、マザーボードなどの故障かもしれないとあきらめかけました。マザーボード交換などとなったら、あたらしく安価な Windows 機購入と同じくらいになってしまう。もう捨ててしまおうかと思いかけましたが、念のためもう1台ある G4 に取り付けて試してみると、やはり同じように認識しないのであります。となるとやはりディスクの不良? もう訳が分からなくなってしまいましたね。
そこで改めて購入元に再度電話をしてみると、担当がおそるおそる言うことには、二度送った製品と同じ製造ロットで同様な現象が起きているとのこと、もしかするとまた不良品かもしれないので再度返品してくれないか、とのたまうのであります。おいおい、それではわたくしは二度も不良品をつかまされ、あげくに無駄に多大な時間を費やされたというわけかいと怒り心頭でありますが、まあそこは大人のわたくしでありますから、三度目の返品交換に応じることにしたのでありますね。
そして昨日、届いたディスクをもう手慣れたものでさっさと取り付けてシステム CD をセットして電源を入れると、昨日まで声をかけても振り向いてもくれなかった女の子がきょうは校舎の陰で待っていて微笑みかけてくれたように、いとも簡単にディスクを認識し、じつにあっさりとインストール完了、一度は捨てかけた貴重な Machintosh G4 Mirrored Drive Door 型マシンはなんとも簡単に生き返ったのありました。
わたくしのこのパソコン、Machintosh G4 Mirrored Drive Door 型は OSX でも作動しますが、 OS9 で単独起動できる最終タイプなのですね。世の中は Windows 全盛で、アップルでも OSX への完全移行をしていますが、どっこいデザインや DTP などの現場ではまだまだ OS9 環境は現役なのですね。アプリケーションの問題もあるし、スキルの問題もあります。わたくしのこのパソコンも購入してからまだ3年半ほどです。もろもろ含めて数十万円もの投資ですから、そんなに簡単に新しいシステムへの移行はできません。そもそもこんな短期間で OS も含めて次々と新製品に変えていくのは、じつに消費者をないがしろにしているのではないかと文句もたれたくなるし、アップル社だけでなくパソコンメーカーを呪いたくもなります。
二度続けて部品が不良品だったなんていう考えられない不運も重なりましたが、とりあえず復活してほっとしています。壊れたディスクに置いてあったデータは救えなかったし、慣れていた作業環境まで戻すのはまだまだたいへんですが、とりあえずよしとしましょうか。ちなみに壊れたディスクはこれ。
by fuefukin
| 2008-03-01 12:55