姫鱒
2007年 11月 22日
明治の古くから外人避暑客でにぎわったのでこうしたいわば洋風のやり方が伝わってきたのかどうか、湖畔にある一軒のレストランで、姫鱒と本鱒の採卵後の親魚を薫製にしていて、毎年訪れるたびにわけてもらっている。カヤッキングのあとに寄って今年もわけてもらったのが上の写真の姫鱒の薫製。年によって塩味が違ったり、燻蒸の仕上がりが変わったりで味わいは一定していないが、香りの強いウイスキーによくあう肴だ。
毎年9月の声を聞いてしばらくすると、湧水の流入河川には婚姻色に身を染めた姫鱒や、やや遅れて本鱒が変わらずに遡上してくる。水中コンデジで撮ったのが下の2枚。姫鱒と本鱒。
都会の乱雑に散らかった仕事机に向かって深夜、薫製の身を指でちぎってウイスキーのオンザロックで喉に流し込めば、梅花藻の咲く清冽な水の流れが脳裏によみがえってくる。
by fuefukin
| 2007-11-22 00:20