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ストラディバリのバイオリン

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 先週末、昨年バルカン各地をともに旅したアドリア会のみなさんと銀座のルーマニア料理レストラン「ダリエ」でランチをご一緒したあと、北の丸公園の科学技術館で開かれていた2007弦楽器フェアをのぞいてきました。先週はみなとみらいで開かれていた楽器フェアにも行きましたので、楽器づくしの週になってしまいました。弦楽器フェアといっても、ほとんどはバイオリン属の楽器が主で、なかでもバイオリンの展示がほとんどで、ギターやリュートは片隅に置かれているような感触があって、演奏者人口を考えればまあ仕方のないことかもしれませんが、なんだか日本の音楽教育の偏したところをじかに見せられているような気もしないでもない。この弦楽器フェアを訪れたのは十年ぶりくらいですが、以前はもうすこし違ったような記憶があります。
 写真は会場に展示してあったなかで、たぶんいちばん高価な楽器。アントニオ・ストラディバリ製作の一台。1670年ころのものだそうでありますから、師匠アマティの工房にいたころの作品。自らの工房をクレモナのサン・ドメニコ広場に構えた1680年以降、とくに1715年作のものが最高傑作とされているようであります。いずれにせよ、ストラディバリ以来ストラディバリを超えるバイオリンは作られていないという神話さえ生まれていますから、じつに300年以上にわたってバイオリンの最高位に君臨していることは楽器職人として誇っていい栄光でありましょう。
by fuefukin | 2007-11-05 12:37 | 音楽

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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