モンゴルのオキナグサ

 ちょうど1年前のいまごろ、建国800年を迎えていたモンゴルを旅していました。オノン川のほとりにテントを張って、連日の釣り三昧。滔々とながれるこんな川でタイメン(イトウ)に出会うために竿を振っていたのでした。
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 その旅の次第はここにあるのでご覧あれ。
 最初にテントを張ったのは、オノン川が小高い丘にぶつかってちょうど90度折れ曲がって流れている釣りには絶好の場所。その小高い丘の中腹では、高原というより高山帯の花がいくつも咲いていました。常時激しい風に吹かれる、生存にはたいへんに厳しいと思われる条件です。なにしろ北緯ではサハリン島の真ん中へんほど、標高を加えたらシベリア北部ほどの換算になるでしょうか。そんな花のなかのひとつ、オキナグサがこれです。
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 ちなみにわが国の山野に、かつてはごくふつうに見られたオキナグサはこんなものです(まだつぼみからちょとあとくらい)。このオキナグサでさえ平成9年の植物レッドリストで絶滅危惧種に、平成12年の植物レッドデータブックでは100年後の絶滅確率ほぼ100パーセントとされているのでありますね。
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 モンゴルのものは日本のものより色も薄く、背丈は十分の一ほどであります。日本のオキナグサの仲間で高山性のものにツクモグサがあります。わたくしは八ヶ岳の横岳で観察、撮影したことがあります。色は淡黄色、わが国特産なのでモンゴルのオキナグサと比較するわけにいきませんが、背丈はほぼ一緒です。冬の八ヶ岳の氷雪を思うと、両種ともじつに厳しい環境でけなげに生息しているかが分かりますね。ツクモグサはあいにくポジフィルムなのですぐにご覧いただくことはできません。あしからず。

 きょうは午後からぽつりぽつり降り始め、ようやく梅雨入りとの発表があった模様であります。





 
Commented at 2007-06-14 18:55
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by fuefukin | 2007-06-14 17:47 | 花の写真 | Comments(1)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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