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バルカンへの旅 20. トレビニェの町で

 トレビニェに到着したのは午後も遅く、もう日差しも傾きはじめるころでありました。小さな町をしばらく散策、マロニエの大木が茂る公園の一端に立つ18世紀モンテネグロの啓蒙君主にして詩人、ペタル二世ペトロビッチ=ニェゴシュの像を訪ねました。
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 このあとわたくしたちはドブロヴニクからモンテネグロに入り、ニェゴシュがその生涯のほとんどを過ごした古都ツェティニェを訪れるのでありますが、現在は隣国となっているボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人の町トレビニェではじめてニェゴシュの相貌に触れたことになります。
 近くの公園では子供たちが電動のおもちゃの車を走らせていました。なにがしかのお金を払って貸し出される、いわば遊園地のゴーカートのようなものでありましたが、うしろに母親がついているにもかかわらず、外国人にカメラを向けられて何枚もシャッターを切られるのはなにやら不安らしく、母親に「前を見なさい」と何度も言われていたようでありましたが、わたくしから視線を離すことはありませんでした。いやいや、じゃまをして悪かったねえ。
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 さて、ここトレビニェを出発して南へしばらく行くとクロアチア国境、ちょうど係員の交代時間にあたってしまったためか、待たされること小1時間ばかり、ライトアップされたドブロヴニクの旧市街を横目にホテルに入ったのは20時をずいぶん回ってしまったあと。長い1日でありました。
by fuefukin | 2007-01-06 16:49 | バルカンへの旅(2)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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