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氷の世界

 寒中の只中、ひと月半ぶりに峠越えの青梅街道を往復。
 2週間ほど前の大雪の痕跡は、その後に雨が降ったせいか、それほど顕著に残ってはいないが、北向き斜面にはかなり雪が残っている。山の情報でも雲取山では積雪40センチとか、凍結に注意とかあったから、山岳地ではかなり残っているのだろう。帰路、丹波山本村で薄暗くなるなか下山してきた登山者を数人、お祭りや鴨沢でも幾人も見かけた。日没後まで下山に時間を要したいうことだろうから、この週末、かなり難儀な登下降だったと想像する。積雪期に幾度か雲取山まで登ったことがあるが、深雪のときはトレースがあったとしても、奥多摩とはいえ日本アルプスはじめより高山帯の登山となんら変わりのないことを知っているからだ。

 さて、オホーツク沿岸では流氷が接岸しているらしいが、ここ奥多摩湖でもバックウォーターで流氷もどきが湖面を覆っていた。
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 明け方はおそらくマイナス二桁まで気温が下がったので、凍てついた沢の氷は寒気に磨かれてじつに美しかった。それでも陽が昇って気温がぐんぐん上昇すると、待ちかねる春の到来を告げるような水音が、リズミカルな音楽を奏でて氷の脇で飛び跳ねるのだね。何枚かご覧あれ。
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 帰路、柳沢峠付近でアーベントロートに輝いた富士山が一日の終わりを告げる。
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 それから1時間ばかり、今度はおりしも多摩川の溪を昇ってきた満月の明かりが奥多摩湖の湖面を照らしていた。
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by fuefukin | 2013-01-28 09:55

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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