
先の週末、おそらくヤマセミの餌場になっていると思われる堰堤上の溜まりを見にでかけたところ、ヤナギの立木に大型のキノコが出ていた。わたくしはヤマセミの食餌となっているだろう水中のアマゴとイワナにしか目がいかず、遠目で発見したのは同行していた F さんだった。ヌメリスギタケモドキで誤りないだろうと思ったが、わたくしは秋に採取して汁の実でしか食したことがないので、断定には至らず、戻って図鑑をめくってみれば初夏から発生とある。よってわたくしの鑑定はヌメリスギタケモドキに決定。

一晩水に漬けて虫出ししたあと、いいところだけ選んであとは捨ててもザル一杯ほどの収穫になった。
自宅に持ち帰り、いったん茹でこぼしたのちに醤油と酒、味醂、種を除いた唐辛子も加えて炊く。
バターで炒めるのもいいらしいが、冷蔵庫に在庫がなかった。
野生キノコの香りはさほどないが、ナメコのようなぬめりもあって肉厚の傘の歯ごたえは十分、おいしくいただきましたとさ。
