直撃土石流

 この夏から秋にかけて、放射能に加えて雨による被害のニュースも各地から続々と届いた。
 とくに西日本各地では記録的な豪雨で家屋への浸水や土砂ダム崩壊の危機にさらされた。
 関東地方でも台風12号と15号による風雨で大きな被害が出て、とくに15号は非常に強い風も従えてやってきたので余計被害が拡大した。多摩川上流の小河内ダムが満水状態となって連日放水していたのはここに紹介したとおりだが、去ってしまえば後片付けに追われ、去った台風の行き先のことなど考えない。
 先日、福島県の桧枝岐村を訪ねたおり、沼田街道のあちこちでこんな光景を目にして愕然とした。
 わたくしの目の前から過ぎ去った台風は、原発事故、風評被害の終息など考えられない状況にさらに加えて、東北の山奥にこんな災害も与えて去っていったのだった。裏山からの土石流に直撃された家、普段はちょろちょろとしか流れていない支流のそのまた細流の流れに基礎を半分削られた家、大岩に潰された家。おだやかな自然がいったん猛威を振るうとこんなにも凶暴な顔を見せるのだという見本のような沼田街道だった。もちろん森林の荒廃によって保水力を失った山のせいだという一面もあるだろうが、今回の被害は主として予想外の大量の雨によるものだろう。場合によってはこれに無秩序な土地開発という要因も加わるわけだ。
 わたくしたちの視界はじつに狭く、フォーカスもおぼろで、物事の一面しか見ていない、あるいは見えていないのだということを、あらためて再認識させられたなあ。

 (写真クリックで倍のサイズに、チルト風に加工)
 この家は常住しているようではなかったが、地元の方の家も何軒か壊れているのを見た。
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by fuefukin | 2011-11-04 14:12 | 時事 | Comments(0)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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