実生、山葡萄の苗

 おそらくこのときの実のいくつかのはずだが、昨年9月、山で採取してきた山葡萄のなかの幾粒かをプラスチックの鉢に埋めておいたのだった。そんなことも忘れてしまった今年6月ころだったか、こぼれた種から出た大葉とは別に、見慣れぬ芽が出ているのを発見した。あとから考えて、あのとき雑草だと判断して抜いてしまわなかったのは正解だったな。しばらくするとぐんぐん伸びて、やがて見慣れた山葡萄の葉っぱがいくつか大きくなってきたのを見て、ほんの気まぐれで葡萄の粒をぐいっと土に押し込んで埋めた記憶が鮮やかによみがえってきた。
 それから3ヶ月ばかり、この夏の暑さで枯れてしまわないよう、水遣りを怠ることはなかった。2、3日留守にするようなときには、出かける前にたっぷりと水を遣り、鉢皿にも水を満たした。かんかん照りが気になって帰宅の時間を早めたこともあった。おかげでいまこんなふうに鮮やかな緑の葉を見ることができるわけだ。
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 もちろん今年はひょうたんを育てたり、ほかに盆栽もどきの雑木の鉢もいくつかあるから、この鉢ひとつのためだけではないが、気まぐれにせよ誕生した命を断ち切ってしまうわけにはいかないというような気概もあったかなあ。この山葡萄に実が稔るまで見届けることができるかどうかも分からないのだが。
by fuefukin | 2011-09-16 09:18 | ベランダ園芸 | Comments(0)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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