五日市光厳寺の山桜

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 五日市戸倉の山間に所在する臨済宗光厳寺は足利尊氏創建と伝えられているそうでありますから、700年近い歴史のある古刹でありますね。湾曲した秋川の深い谷がようやく明るくなって、五日市市街に出る直前の眺望の利く斜面が寺の立つ場所でありますから、ここは軍事的にも重要で、背後の城山には応永二十三年(1416)の上杉禅秀の乱前後に活躍した秋川渓谷周辺の在地武士団「武州南一揆」の有力者小宮氏、続いて大石氏の居城ともなった戸倉城が築かれております。
 光厳寺の門前の斜面には樹齢400年と伝えられている山桜の大木があります。幹回り5.3メートル、樹高17.3メートル、枝張り東西25、南北18メートルと記録されていますから、山桜としてはかなりの巨樹といえるだろう。写真上の見事な幹をご覧あれ。一昨年もいい時期に撮影に出かけたが、昨日そろそろ見頃かなとふたたび寄ってみたところ、門前から続く細道の入口にはロープが張られ、立ち入り禁止になっている。このあいだの3.11大地震で、山桜が立つ斜面上部の地面に亀裂が入っているらしく、工事用のブルーシートでその箇所が覆われている。上の縦位置写真の右にわずかに青く見えるのがそれであります。山桜が根を張る斜面のすぐ上らしいから、早くなんらかの処置をしないと、大木ごと斜面が崩壊する恐れもあるのではないか。都の天然記念物に指定されている巨樹なので、当局の素早い対応を望んでおきたい。
 それにしても東京の西郊の里山にも、このような大地震の影響が及んでおりました。
 前回訪れたときより花数は少なく、まだこれから盛期なのかなという感はしたが、どうだろう。来週にもまた寄ってみることにしよう。この山桜から名付けられた、麓にある造り酒屋喜正の酒「しろやま桜」を仕入れるためにも。
Commented at 2012-04-09 09:27 x
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by fuefukin | 2011-04-15 12:15 | 花の写真 | Comments(1)

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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