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♬赤く咲くのは〜

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 雨が落ちてきたらそこで中止すればいいやという気楽な気分で垂れ込めた雲の下、以前から訪ねてみたかった東京都薬用植物園(小平市中島町、西武拝島線東大和市駅直近)まで撮影に出かけてきました。
 タイトルの続きは、「〜ケシの花」ですが、この歌詞は藤圭子がうたった歌詞で「圭子の夢は夜ひらく」。それより前の園まりがうたった「夢は夜ひらく」には赤いケシなんて登場しませんね。ほかにもたくさんの歌手がそれぞれの歌詞でうたいましたから、カラオケなどでうたう歌詞からその人の年代が判別できるという優れた(!)側面を持つ歌です。三上寛の歌にはしびれたこともありましたねえ。
 それはさておき、写真は本日撮影した薬用植物園の咲き残りの赤いケシの花。障害物があるなら移動してちゃんと撮れよ、という声が聞こえてきそうですが、左右どちらへ動いても、どうしてもファインダーに入ってしまう金網やフェンスが二重に設置してあるためいかんともしがたい。まあそれだけ厳重に囲いがしてあるわけであります。
 なにしろこの花はポピーと一般に言われるヒナゲシなどと違って本物のケシであります。花は一日花で開花の翌日には散って、やがて写真にあるようなケシ坊主と呼ばれる果実が生る。この果実に傷をつけて滲出してくる乳液にはモルヒネが含まれていて、これを掻き集めて固めたものが阿片。つい170年前には国際戦争まで引き起こした代物であることは歴史に示される通りであります。ちなみにこの戦争が始まったときの阿片の輸入量は一箱約60kgでおよそ4万箱に達し、その代金を支払うために清国政府は歳入の80パーセントに相当する銀でまかなったということであります。まったく一国を阿片中毒にするなど、イギリス商人はじつにあこぎだったわけでありますが、利益はそっくりヴィクトリア王女統治するイギリス本国に送られて海軍はじめ軍備増強に使われたのでした。大英帝国が華々しかった時代であります。
 時代は下ってわが国が満州進出をはかったおりには、阿片王と呼ばれる日本人まであらわれ、関東軍と結託して裏表の取引組織を作って阿片貿易を独占、戦費の足しにしたのですから、イギリスの悪口ばかりも言っていられませんね。
by fuefukin | 2010-05-29 20:39 | 花の写真

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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