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新緑の三頭山へ

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 週日、西の奥多摩の山々を新緑が駆け上って行くのを遠目で見ているうちに、お天気もよさそうだという予報も手伝って、矢も楯もたまらず山に登りたくなって、昨土曜日早朝いそいで弁当をこしらえ、三頭山目指して出かけることにしました。五日市から檜原村に入る頃になると、川沿いや山腹で藤の花が見事に咲き競っているのを横目に都民の森を目指します。
 藤の花が見事なのは眺めるぶんにはいいのですが、林業や山里とからめて考えると複雑なものがあります。藤の生長は旺盛で植林を阻害しますから、林業者は見つけ次第ナタなどで切断するので、手入れする人がいる限り藤が跋扈することはありません。さらに山里の疲弊もあって藤ヅルを使ってかごを編んだり細工に使用することが、日常ほとんど皆無になっていることも要因のひとつでしょう。ホームセンターでロープを買ったほうがいいやというわけですね。そんなわけで斜面ぜんたいが盛りの藤の花で埋め尽くされている風景を見ると、文明が滅んだあとの廃墟を見るような思いにもさせられるのであります。
 標高1000メートルほどの都民の森駐車場から三頭山頂へ登り始めます。わが家のベランダからいつもこんなふうに見えている山です。中央が三頭山、左は大沢山。右から左下へ高明山の稜線が秋川の溪へ落ち込んでいます。
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 標高1200メートルくらいからブナの森に入ります。もちろんブナだけでなく幾種類ものモミジやカエデの類、ダケカンバなどが混じって新緑のトンネルを抜けるようです。ところどころにオオカメノキの白い花がアクセントを付けています。光をすかしたブナの若葉がじつにきれいですね。
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 山名の通り、東峰、中央峰、西峰と三つのさほど顕著でないピークを持っていることから三頭山。中央峰まで2時間半ほどの軽く汗をかいたかというほどの登山でありました。西峰頂上ではちょうど昼食をとる人たちでこんな具合。富士山はあいにく雲に隠れてしまいました。
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 三頭大滝を経ての下山は次回に。
by fuefukin | 2010-05-16 16:34 | 山旅

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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