写真日誌:横田基地
2011-08-26T10:20:52+09:00
fuefukin
日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。
Excite Blog
ややっ、これは何だ?
http://fuefukin.exblog.jp/14412000/
2011-08-24T11:21:00+09:00
2011-08-26T10:20:52+09:00
2011-08-24T11:21:26+09:00
fuefukin
横田基地
先週末は近所の米軍横田基地の友好祭で、一般の人も基地内に立ち入ることのできる年に一度の週末だった。時間があったのでちょっとだけ出かけたが、はじめて見る瞬間が撮影できたのでご紹介。プロペラ機の輸送機C130が後進するというデモンストレーションを見ていたとき、4発あるプロペラの回転する円形の周囲に白い水しぶきが上がった。
いったいなんだろうと思って撮影だけしておいたが、あとで調べてみると、どうやらこれはプロペラヴェイパーというものらしい。ウェブ上の航空軍事用語辞典などをのぞいてみると、こんな記述がある。
【ヴェイパー】
水蒸気のこと。 航空機においては、特に翼から発生する水蒸気を言う。航空機の翼の上面や翼端を通過する空気は瞬間的に膨張させられて気圧が低下する。 その際に断熱膨張によって空気の温度が低下し、空気中の水蒸気が飽和。水滴となり白く見える。湿度が高いときや、航空機が高迎角をとった時に発生しやすい。
つまりジェット戦闘機などが急上昇するとき翼の左右両端から糸を引くように白い気流が見える現象をこう呼ぶらしいのである。その同じ現象が回転するプロペラの翼の先端で起こっているのが写真のもののようである。これが正解で珍しい瞬間なのかどうか、受け売りの知識ではなはだこころもとないが、わたくしははじめて見た光景なので報告しておこうと思った次第。
興味ない人は読み飛ばしてくださいな。
さてそれより気になる言葉遣いが昨日きょう飛び交っているのでひとこと言っておきたい。
某有名芸能人引退の話。後継首相選びより重大な話なのか、まったく馬鹿げた話題がテレビだけでなく新聞までにぎわしている。論評するのも馬鹿らしいがひとことだけ。所属事務所も当人もどこやら他人事のように「引退することになりました」と。この下線の部分、意思も決意も感じられない。記者会見までして言う言葉か、とついわたくしの語気まで荒くなるので、以上おしまい。
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ぶらり散歩、米軍横田基地東ゲート内の桜並木
http://fuefukin.exblog.jp/13356769/
2011-04-11T08:37:00+09:00
2011-04-16T19:03:18+09:00
2011-04-11T08:37:42+09:00
fuefukin
横田基地
昨日のこと、午後の3時間だけ、近所の横田基地東ゲート内の桜並木が開放されるというので都知事選投票の足で出かけた。
以前は毎年開放されていたような記憶があって、いつでも見に行けるという気でいたから、わざわざ出かけることもなく、いつの間にやら訪ねる機会を失ったままだった。9.11テロの翌春以降中止されていたが、「基地周辺をはじめ都内での桜祭りなどのイベントが相次ぎ中止される中、災害に遭われた方や地域住民に少しでも元気を与えたい」(基地広報部、毎日新聞)ことからゲートの一般開放が9年ぶりに再開になったということらしい。
東ゲートはわが家からは滑走路をはさんだちょうど反対側にあるので、直線距離なら3.5キロほどだが、右回りに16号国道から五日市街道経由で倍近くの距離を1時間半ほどのんびり歩く。
予報では晴れるらしかったが、土曜と同様、けっきょく晴れ間のほとんどない曇りの一日で、満開のソメイヨシノの色もいくぶんあせ気味。それでもマクガイヤー通りと名付けられている500メートルほどの両側に樹齢40年ほどというかなりの大木が並び、頭上で重なりあって咲き競っているさまは十分に見事なものでありました。
道の途中で軍楽隊のメンバーたちだろうか、金管五重奏(ホルンの代わりにサキソフォン)で音楽をサービスしてくれました。わたくしは大地震発生以来この1ヶ月近くの米軍による災害支援「ともだちオペレーション」への感謝の意も込めて大きな拍手を送りました。ご存知のとおり、ここ横田基地は「ともだちオペレーション」の重要な後方支援基地になっていますね。
演奏を披露してくれたなかからスーザの行進曲「忠誠」を収録してきたので、みなさんもどうぞご覧あれ。ちなみに「忠誠」とは米海兵隊のモットーで、ラテン語の Semper fidelis。英語では Always faithful、「常に忠誠を」の謂であり、通常センパーファーイと言うらしい。日本の政府政治家もわが国民に対してぜひこのモットーを、放射能漏れを引き起こしている電力会社にはせめて「誠実」を持ってもらいたいな。
引き続き、パソコンの壁紙用に横位置中解像度左右1600ピクセル程度にサイズダウンした西多摩の桜写真をオンラインアルバムにまとめてあります。現在33点。
PC用はここ。
携帯用はこちら。
どちらもパスワードを、アルファベット小文字で6文字、寅さんの妹の名前と同じこの木の名前をタイプイン、お好みの写真をご自由にダウンロードして壁紙としておたのしみください。もし気に入られて、壁紙をどこかから購入したつもりになられたならば、そのぶんを被災地への義援金や寄付などにまわしていただけたらさいわいであります。
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フェンスの向こうの富士山
http://fuefukin.exblog.jp/13051780/
2011-03-05T10:21:00+09:00
2011-03-07T08:21:48+09:00
2011-03-05T10:21:32+09:00
fuefukin
横田基地
昨日は朝から上天気で大気もクリアだった。
わたくしの住まいは多摩川左岸河岸段丘の二段目から三段目の中間くらいで、また集合住宅の4階でもあるので、多摩川沿いや玉川上水沿いあたりよりは多少の展望を得られる。さらに段丘を登った武蔵野台の端の平地にひろがる米軍横田基地は、4000メートル近くある滑走路もあるため、じつに広々と闊達な空が広がっている。もともとは日本陸軍の飛行場だったので、現在よりははるかに家並の少なかった当時は、さらにすばらしい展望が広がっていただろうと想像される。現在は当時よりさらに面積が広がり、軍人軍属関係者の住居も含めてフェンスで区切られ、残念ながら自由に出入りして眺望を愛でることができない。
そもそも飛行場として立地条件のいいところに建設したのだから眺望がいいのは当然だ。しかし、たとえばわたくしが横田基地の東側にあるホームセンターまで出かけるとしよう。途中、丹沢から富士山、奥多摩、奥武蔵の山並みが見事なパノラマとなって見えるが、残念無念、ご覧のようにフェンス越しになってしまう。こんな見事な眺望を楽しみながら、フェンス内側沿いをランニングしている人もいて、週末には自転車の人も見かける。もちろんそれができるのはフェンスの内側の人たちだけだ。
しかたないのでホームセンターの屋上駐車場でパノラマを楽しもうと思うのだが、いくつかある高い建物が邪魔で堪能できないのが哀しい。さいわいに滑走路の中程に見える丹沢方面は開けているので、わが家から見るよりかずっと素晴らしい眺望が得られる。6枚の写真を合成してみました。写真クリック、大画面でご覧あれ。
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ゆがんだハート
http://fuefukin.exblog.jp/12871285/
2011-02-14T09:19:00+09:00
2011-02-14T19:39:35+09:00
2011-02-14T09:19:59+09:00
fuefukin
横田基地
いくぶんどころかずいぶんゆがんでいるが、ハート形に見えなくもない。
きょうは全国的にハート形が飛び交う日だからというわけでもないが、前々からちょっと気になっていたので、やや強引にこじつけてご覧いただこうと思い立った次第。Google Earth で時折あちこちのぞいているが、いつごろからか衛星写真をチルトして見ることも出来るようになった。高度を自由に変えて飛行しているような気分にも浸れてなかなかのものである。
この Google Earth からスクリーンショットで切り取ったゆがんだハート型の画像は、わたくしのごく近所、米軍横田基地内の東地区、テラスハウス風の二階建て住宅が並んでいる場所である。右肩のところに武蔵村山から昭島につながる平和通りへ出るイーストゲートがある。基地全体はオールタマというHPにこんなふうに載っている(左が北)ので参照されたい。
正確な数字は知らないが、ベトナム戦争のころには米軍人、軍属、家族あわせて数万人が駐留、勤務、居住していたが、現在は1万人にも満たないらしいから、かなりの住宅が空き家になっているのではないかと推測される。もともとの地主さんもいることだからむつかしい点も多々あると思うが、部分的にでも返してくれるなら、住みたいという日本人はたくさんいるだろうし、あるいは何らかの公共的利用も考えられる。沖縄の基地問題も出口が見えなくてたいへんだが、首都東京の足元にも同じような課題が残されているのを忘れないでほしいな。
日米両首脳、両国民、互いに思いやり正しいハートで向き合えば、最善の解決策がきっと見えてくるだろうと思うが、幻想かなあ。
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20年ほど前のある出来事
http://fuefukin.exblog.jp/12493809/
2010-12-13T10:38:00+09:00
2010-12-13T10:43:19+09:00
2010-12-13T10:38:03+09:00
fuefukin
横田基地
「事の顛末はまた次回に」と書いてそのままになっている記事をたまに思い出すこともあって若干気がかりでした。その記事はここにありますが、きょうはこの続きを。誰からも催促されることもなかったので、事の顛末、結末を知りたい人はいなかったと思われますが、わたくし自身の備忘のためにも残しておきたい。
さて、横田基地近くの友人宅でくつろいでいた休日の夕刻、突然の衝突音に驚いて外に飛び出てみると、停めておいたわたくしの車の後部にぶつかったあと、いったん後退して逃走を図ろうとしていた車の前に立ちふさがってボンネットを叩いて阻止したところから。
仕方なくいやいや停車した乗用車のドアを開けて出てきたのは二十代前半かと思われる黒人青年。友人の奥さんに警察を呼ぶよう通報を頼み、わたくしは自分の車の後部を確認する。当時わたくしが乗っていたスバルレオーネ・ツーリングワゴンのバンパーはかなりへこんでいるものの、本体までは損傷は及んでいない様子。まあ軽傷で済んでよかったと、再度逃げないように黒人青年をそれとなく見張る。助手席には黒人青年よりやや年長かと思われる日本人女性が乗っていたが、車から出てくる気配はなかった。やがてやってきた警察官、わたくしたちが停まっている車に衝突したのが黒人青年で、どうやら米軍の兵隊だと察するや、現場検証もそこそこに第二ゲート前の交番で取り調べをするからと双方に移動を促してきた。
交番の奥の部屋に黒人青年と同乗の日本人女性、手前の部屋にわたくしたちが入り、担当警官は「それではまずこちらから調書を取りましょう」と言ってわたくしの前に座る。「おいおい、それは違うでしょう。僕は運転していたわけじゃなく、停まっている車に勝手にぶつかったのはあいつなんだから、向こうから調べるのが最初だろ」と抗議すると、「いまMP(ミニタリーポリス)を呼んでいるから」と罰が悪そうに世間話なんぞを始める。
「怪我もなにもないんだから、僕としてはバンパーを修理するお金だけ出してもらえば、それでいいんだけどねえ」
「まあむつかしいよ。事故証明をして、修理金額の見積もりを出して、兵隊が弁償できなければ、防衛施設庁に請求して……云々」
「えっ、防衛施設庁?」
「いや、そういうことになっている」
「なんで?」
当時、わたくしの米軍基地についての認識は浅く、米兵の地位協定などについても、ああそんなものがあったかなあというくらいのものでありまして、基地外の軽い交通事故なんかでも直接に取り調べはできなかったのか、あるいは交番の警察官が面倒くさがってMPに丸投げしたのかどうか、そのときもそうだったがいまになっても判然としない。
ほどなくしてやってきたMPは2メートルはありそうな黒人の女兵士だった。漏れ聴こえてくる話をつなげてみると、こんなことが分かってきた。乗っていた車は保険が切れており、そのうえ飲酒運転でもあった。青年にはすでに始まっていた湾岸戦争(フセインのクェート侵攻を機に始まったブッシュの戦争ですね)へ翌日出発する命令が出されていた。戦争へ出発する最後の夜、日本の女との逢瀬を楽しもうとしたんだな。
スバルの代理店の自動車会社に電話して、バンパーを交換するといくらくらいかかるか聞いてみたりしているうち、同乗していた日本人女性は駅前の銀行ATMまで行って自分のお金を引き出してきたらしい。2万円だったか、3万円だったか、もう記憶は薄れてしまっているが、わたくしは差し出されたそれを受け取って、「はいはい、これで終わりです。これでぜんぶ済みました」と交番中に聞こえるように言って、日本人の女には「彼から必ず返してもらいなよ」と念を押して交番を出たのでありました。
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新宿高層ビル群とC-130輸送機
http://fuefukin.exblog.jp/12311981/
2010-11-20T14:20:00+09:00
2010-11-21T06:17:44+09:00
2010-11-20T14:20:39+09:00
fuefukin
横田基地
昨日に引き続き、西多摩の空を余人なきがごとく訓練旋回飛行する米空軍C-130輸送機。
沖縄の普天間や嘉手納を思えばまだましかもしれないが、地上には23区内ほど密集してはいないものの、住宅地が広がっている首都圏だ。時には2機、3機連れ立って、またいつぞやは大岳山に向かって谷筋をトレースしていくように飛行していく機体を見かけたこともあった。夜間22時ころまで轟音が響くこともある。どうにかなりませんかねえ。
ついでだから東京スカイツリーとC-130のツーショットもご覧くださいな。
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横田基地、日米友好祭の花火
http://fuefukin.exblog.jp/11788467/
2010-08-22T21:53:00+09:00
2010-08-23T08:15:25+09:00
2010-08-22T21:53:02+09:00
fuefukin
横田基地
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インディペンデンス・デイ
http://fuefukin.exblog.jp/11463551/
2010-07-04T12:43:00+09:00
2010-07-05T11:07:52+09:00
2010-07-04T12:43:46+09:00
fuefukin
横田基地
いずれもわが家の東向きの窓から撮影。
米国大使館ジム・ズムワルト主席公使の公式ブログにアメリカでの独立記念日の祝い方というページがあるので興味のある方はご覧あれ。1776年のこの日、独立宣言が公布されたことを記念して、毎年7月4日に定められているアメリカ合衆国の祝日。最近ではたんにフォース・オブ・ジュライとかジュライ・フォースといわれることも多いらしい。
と、こんなことを書きながらネットのニュースをのぞいてみると、「日本にグアム移転費の追加負担要求、国防長官が書簡」という見出しが飛び込んできた。ゲーツ米国防長官が日本側に追加経費負担も含む、新たな協議を求める書簡を送付していたことが3日に明らかにされたらしい。06年に合意した「再編実施のための日米のロードマップ」で移転総額は102.7億ドルと定められており、日本側は財政支出28億ドル、融資32.9億ドルの計60.9億ドルを負担することが求められているが、これは移転総額のおよそ6割。普天間移設とも密接に絡んでいる問題でもあり、さらなる負担増要求に財政難の日本、どうする、どうする!? わたくしは残念ながらこれに対する名案も腹案も持ち合わせていないが。
追伸
姉妹ブログ「杣口通信」の画像容量がほぼ満杯になってしまい、追加の書き込みなどができなくなったので、新たに杣口通信[里山便り②]として立ち上げました。いままでの「杣口通信」はそのまま置いておきますので、過去の記事や写真なども従来どおりご覧いただけます。
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09年撮影拾違 1
http://fuefukin.exblog.jp/10603887/
2009-12-28T09:53:00+09:00
2009-12-29T08:15:46+09:00
2009-12-28T09:53:03+09:00
fuefukin
横田基地
わたくしは軍事マニアでも航空機マニアでもありませんが、ときには早朝から就寝時間まで騒がしく頭上を通過する米空軍輸送機の正体を見てやろうと出かけた横田基地のフレンドシップ・フェスで、滑走路にまさに着地した瞬間、タイヤがあげる白煙(なんとかいう名前で呼ばれていますが)を撮ってみました。横田基地にはこの輸送機C-130が13機配備されていて、タッチ・アンド・ゴーなどの訓練を繰り返し、日本の西多摩の空を余人なきがごとく縦横に飛んでいるのでありますね。
いま喫緊の課題となっている沖縄の普天間基地は海兵隊ヘリコプター部隊が主体ですが、このC-130の派生型であるKC-130空中給油兼輸送機も同じく13機配備されているとのことであります。(8月22日撮影)
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TOMODACHI LANES
http://fuefukin.exblog.jp/10492033/
2009-11-25T10:52:00+09:00
2009-11-25T10:58:42+09:00
2009-11-25T10:52:03+09:00
fuefukin
横田基地
ずいぶん前にはじめて見かけたときには気にもせず通り過ぎましたが、自転車で幾度か通るうちにこれが遅まきながら日本語の表示であることに気づいたのであります。日本語と英語をつなげた建物というか施設の名前ですね。トモダチ・レーン、いうなれば友達ボウリング場というわけでありますね。安保条約を結んでいる同盟国同士とはいえ、一般の日本人がぶらりと出かけて行ってピン倒しゲームを楽しめるわけではありません。なにしろぐるり囲まれた金網の向こう側であります。
折しもわたくしの自宅とは基地を隔てて反対側、武蔵村山で今年8月に起きた事件で、事件後3ヶ月を過ぎてようやく基地内に居住する2人を含む米兵の子、十代後半の被疑者4人に殺人未遂の逮捕状が出され、今週にも収監されるめどが立ったらしい。ようやく日本の警察が直接被疑者を取り調べできるようになるのが今週ということであります。事件というのは、基地に隣接する運送会社の倉庫の出入り口に張られていたロープの片方を解いて幅6メートルほどの道路を横断するように張り替え、たまたま通りかかった20代のバイクの女性がこれに引っかかり転倒、頭蓋骨骨折の重傷を負ったというもの。遊び心からだったかどうかは分からないが、重大な犯罪で目撃者も防犯カメラの映像もあってなぜ逮捕まで3ヶ月もかかったのか。このへんに基地を巡る現実問題、日米地位協定などが深くかかわってきているのでありますね。ついこのあいだも沖縄の読谷で米兵によるひき逃げが発覚したばかりですね。
いま継続中の政府の行政刷新会議が進める「事業仕分け」では、在日アメリカ軍の駐留経費いわゆる「思いやり予算」も焦点になるらしいし、普天間基地も喫緊の課題であります。米軍基地問題は大変に悩ましい問題ではありますが、日米関係の新しい展開のためにも、しっかりとした見直しを頼みたい。
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ステルス
http://fuefukin.exblog.jp/10135539/
2009-08-23T11:56:00+09:00
2009-08-23T22:55:28+09:00
2009-08-23T11:56:52+09:00
fuefukin
横田基地
しかしそれも過去の話になるのでしょうか。そもそもレーダーというものは、発射した電波が反射して返ってくる時間や方角を計算して物体がどこにあるかを計測する技術でありますから、それを攪乱してしまえば無用の長物となりますね。そこで妨害電波を発射したり、妨害電波を上回るさらに強力なレーダー電波を用いたり、周波数を変えたり、主として軍事利用を前提に合戦が繰り広げられてきた歴史があります。衛星を利用したGPSシステムが自家用車にまで搭載されるようになったのは、レーダーを使用した軍事技術がうまく民間に転用された好例ですが、これが平和利用かというと複合化していて一概にはそうだとは言えない。
ステルス技術は、金属資源の不足した第二次世界大戦中のイギリスで、木製の爆撃機(デ・ハビランド モスキート)が製作され、機体が木であるがゆえにこれがレーダーに捕捉されにくいというメリットがあったことから始まったという。同じ理由からドイツや日本でも試作されたらしいが、ジュラルミン機体の設計のまま木製に変えたため重量が増したり、接着剤の不良で事故が発生したりなどしてうまくいかなかった。イギリスのデ・ハビランド モスキートの場合も、ヨーロッパ戦線では活躍したものの、ビルマや極東で日本との戦闘に投入されたものはアジア特有の高温多湿が接着剤の劣化をまねき、機体外板が剥離して墜落事故を引き起こすなど、気候が最大の敵となったのは皮肉というより他はありませんね。
前置きが長くなったが、電波を吸収する塗装剤の開発などをへて最新のステルス技術はレーダー波を方角を変えて逃がしたり、レーダー波そのものを吸収して反射しないようにしてしまうエレクトロニクス技術を応用したものに発達していて、その最新鋭が米空軍の多用途戦術戦闘機F-22ラプター。ラプターとは猛禽類の意で、飛行時の写真はこれだ(米空軍オフィシャル・ウェブサイトより)。
昨日午後、米軍横田基地の年に一度の友好祭で基地内の写真を撮っておこうと出かけたところ、入り口からはいったばかりのところで、なんとまあ偶然に、基地の向かい側に住む知人のSさんに声をかけられ、このステルス戦闘機が飛来しているらしいと聞いた。基地を隔てる金網が住まいとの境界であるにもかかわらず、反対側の第5ゲートまで自転車で大汗かいて走ってきたSさんとまず生ビールを一杯傾けながら、お上りさんのごとくステルス見物に向かう。
わたくしの理解できそうな範囲で、軍事マル秘技術が満載されたこの最新鋭戦闘機を紹介すると、
・乗員: 1
・全長: 18.92 m
・全高: 5.08 m
・翼幅: 13.56 m
・翼面積: 78.04 m²
・空虚重量: 19,700 kg
・最大離陸重量: 38,000 kg
・動力: P&W製 F119-PW-100 A/B付きターボファンエンジン、
156 kN (35,000 lb) (A/B時)× 2 (←このへんはちょっと理解不能)
・最大速度: M 2.42, 2,575 km/h (高々度において)
・巡航速度: M 1.72, 1,825 km/h (高々度において)
・航続距離: 2,775 km
以下、実用上昇限度、上昇率、翼面荷重、最大推力重量比、翼幅荷重などあるがさらに理解不能なので割愛。形は流線型でありますが、中型バスほどの大きさでちょっと翼が生えているか、というくらいの印象。航続距離は2,775 kmということなので、満タンでほぼ日本列島ひと飛びくらいだろうか。これが順当な値なのかは知識不足にて判定不可であります。高性能のレーダーでも小鳥が1羽飛んでいるくらいにしか写らないとか。小鳥が時速マッハ1.7とか最高マッハ2.4という速度で飛べるはずはないので、実質はどんなレーダーにも捕捉されないということになるのでしょう。
今回は沖縄嘉手納基地で試験的に配備されているものが今年2月国内ではじめて民間に公開されたあと、うちの2機が本州に初めての飛来だとのこと。それにしては報道は共同通信が流したものがほとんどでTVも1、2社か(赤旗が日曜版で追っかけたが)。選挙報道に忙しかったのかどうか、わたくしも行ってみて初めて知ったほどであります。研究開発を含めた総コストから換算すると1機あたり150億円にもなるそうだが、次期主力戦闘機として日本政府(自民党)、自衛隊はこれをいくらで何機買うつもりだったのか。オバマ米大統領が示したF-22の調達停止の方針を米議会が承認したことから生産中止が確実な情勢となったので、日本の導入計画はお流れになるだろうものの、こういう点ははっきりさせてもらいたいところであります。
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横田基地をひとまわり 番外
http://fuefukin.exblog.jp/8804562/
2008-10-22T11:14:00+09:00
2008-10-22T15:20:27+09:00
2008-10-22T11:14:52+09:00
fuefukin
横田基地
次はいろいろな表示というか看板のようなもの。役所の名前が変わって粘着テープで上書きし、それが剥がれかけているなんて、庁から局へ格下げになったみたいな感もあり。しっかり税金を節約しているというならこれはこれでいいけれど、一方で守屋元次官のように接待まみれだったり、談合で収賄だったりでは国民はやりきれませんよ。軍事基地だから仕方ないかもしれないけれど、軍用犬なんて書いてあるのは脅されているようでいい感じはしないねえ。まあいろいろあります。
基地内のストリート標識。たいがい高官を記念して名付けられているのが多い(軍艦や空母もそうですね)ようですが、デトレフセンさんという司令官か将軍か将校さんが過去に赴任していたことがあったのでしょう。この道路はゴルフ練習場の横の通り。
日本人は謙虚なところがあるのか、人名のついた道路は見かけませんね。通称では代議士の名前で呼ばれる道路もあったりしますが、公式にはない、かな?
ついでだからチェチェン共和国の例も。ついこのあいだ、首都グロズヌイの中心部の通りを、「勝利大通り」から「プーチン大通り」と改称したらしいですね。親ロシアの大統領からプーチン首相へのプレゼントらしいですが、プーチンさんが喜んで受け取ったかどうかは定かではありません。このチェチェンの大統領の名前はカドイロフさんといいますが、わたくしと縁戚関係にあるとかはもちろんありません。
こんな光景も。
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横田基地をひとまわり 5
http://fuefukin.exblog.jp/8799236/
2008-10-21T08:57:00+09:00
2008-10-22T00:28:38+09:00
2008-10-21T08:58:06+09:00
fuefukin
横田基地
滑走路のオーバーランのさらに北端は小高い丘になっていて、16号国道と新青梅街道の立体交差点までペンギンのくちばしのように続いて、そこで敷地は終るようです。文章ではなかなか伝えにくいので、またまた Google Earth から衛星画像を借りると、こんな具合でありますね。
右上隅が新青梅街道がくぐる立体交差点、左下に向けてゆるくカーヴを描いているのが16号国道。JR八高線も並走しています。わたくしはなるべくフェンス沿いに行きたいので、第2ゲートまでこの16号国道の基地側を行くのでありますが、同じところをこれまで車でなんべんも走っているので分かってはいましたが、これがなかなかに危険な行為でありました。というのはいちおう歩道らしきものが一段高く設けられてはいるものの、ところどころで通行禁止になっていたり草が茂っていたりで、おまけに幅が狭くてまともに自転車を走らせることができないのであります。そこで車道を行くのでありますが、西側にトンネルのバイパスが何年か前にできたので、交通量はかなり減ったものの、それでも大型トラックがばんばん通ります。バイパストンネルの上り坂でスピードをあげた大型車が地上に出て、合流するとさらに風圧は高まるのでした。
さて、この合流点あたりで正面にこんな赤いものが基地内に見えてきます。手前で16号国道が右にカーヴしているからですが、もちろん常時見えるわけではありません。正面のフェンスの内側あたりがターミナルになっているのですね。乗降のために駐機しているというわけです。貨物の積み降ろしも同じ場所でしているようで、大型貨物飛行機が見えることもあります。 これは旅客機の垂直尾翼、ノースウエスト航空機の赤い尾翼です。
かつてパイロットの世界で「Follow the red tail.(赤い尾翼を追え)」という言葉が交わされていたことがあったそうであります。ノースウエストの米国内のハブ空港であったミネアポリスやデトロイトは、5大湖沿岸で気候が厳しい立地条件のため降雪などに見舞われることが多く、ノースウエストのパイロットたちにとって荒天時の離発着は日常茶飯、そこで天候を見極めて操縦する腕が抜群に磨かれた。他の飛行機が着陸時に悪天候で迷ったとき、前方にノースウエスト機が着陸態勢をとっていたらそれに従えば万全ということのようであります。現在はレーダー管制で、管制塔の指示に従ってすべては行われるようになっていますが、着陸の順番を「ノースウエスト機に続け」と指示するような場面に、いまでも「Follow the red tail.」と管制官が伝えたりすることがあるそうです。真偽のほどは分かりませんが、いかにもアメリカらしい逸話でありますね。しかしこのノースウエストも今年中にはデルタ航空に吸収合併されて消え去る運命です。赤い尾翼はどうなるのでしょうね。 正面に見えた赤い尾翼は、さほど待つこともなく北の空へ飛び立っていきました。見送ればもうスタートした基地の正門、第2ゲートはまもなくであります。最後の1分あまり、トラックの風圧にあおられながら片手で撮影した動画をおヒマならごらんください。
スタートするときにゼロにリセットした距離計は、ご覧の通り19.21キロを示していました。基地の総面積から円周を出してみても10キロあまり、おまけに16号国道の西側のマーケットがある部分の周りは走っていないので、なんだか距離にかなり開きがあります。周囲すべてをフェンス沿いに回れなかったこともあるでしょうし、大きく迂回せざるを得なかった場所もあります。27インチのタイヤサイズに車輪の回転数を掛けるという単純な計測機の誤差のせいもあるでしょうね。まあいずれにせよ、ほぼ20キロに及んだ横田基地ぐるっとひとまわりの小さな旅はこれにて終了。体の節々がまだちょっと痛みます。
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横田基地をひとまわり 4
http://fuefukin.exblog.jp/8794257/
2008-10-20T11:16:00+09:00
2008-11-23T21:09:44+09:00
2008-10-20T11:17:00+09:00
fuefukin
横田基地
基地の北東部はこんなふうに、大根が栽培されていたり、ブロッコリーが収穫されていたり、いずれも傍景に金網フェンスが必ず入るものの、お茶畑や苗木畑なども点在するのどかな農風景が広がっていますが、境界線は少々複雑な強引とも思える引かれ方をしています。基地の敷地に長方形の農地を突っ込んだようなかっこうで食い込んでいるように見える場所もあるのでありますね。所有者の話を聞いていないので何ともいえませんが、なにやら接収から逃れようとしたか、あるいは抵抗したかにみえる意思が感じられなくはないのであります。農作業をしていた方にお話をうかがうと、現在ここは市街化調整区域になっているので家は建てられないのだそうだ。残念ながらこの方は以前からの所有者ではなかったので、接収時の様子がどうだったのかの具体的な話は聞けなかったのでした。
武蔵村山市は東京都とはいえ市内に鉄道が通っていないので有名でありますが、それでも市街地はかなり立て込んでいて、真ん中を東西に横切る新青梅街道の混雑はかなりのもの。狭山丘陵の一角をのぞけば、畑地はかなりの割合で減少していると思われます。そんななかで、いまだにぬかるみの農道が縦横に走り、見事な農産物が稔る、電柱電線も視界に入らない農地がこんなに広がっている場所はそれほどないのではないかと思われます。基地によって残された貴重な農地といったら皮肉な話ですが、石原都知事が提唱する返還もしくは軍民共用化がかりに現実のものとなるとしたら、ちょうどこのあたりに民間用ターミナルが予定されそうだという話もどこやらでちらりほらり。そうなるとこの貴重な農地の消失につながってしまうのでありますね。
土地の所有者にとっては現金が転がり込んでくるいい話だし、武蔵村山にとってはいま東大和の上北台で止まっている立川駅からの多摩都市モノレールを西に曲延させて直近の駅を作るということになれば鉄道(モノレールだけど)をという永年の願望がかなうことになります。いまのところ、石原都知事の視線はオリンピックと羽田空港のほうにしっかりと向いてしまっているので、とうぶんこの話は動かないだろうという予測はできますが、この人は文学者らしからぬ思いつきも持ち合わせているので、さてどうなっていくでしょう。
さて農地を過ぎて再び住宅地になるとすぐ、基地に隣接して IHI の瑞穂工場になります。この会社は頭文字にとられているように、石川島造船所がもともとの創設でなんとまあ嘉永6年創業ということであるそうな。アメリカからペリー君が4隻の黒船を率いて幕府に開国を迫った年でありますね。この工場では現在、航空機のエンジンや宇宙機器を作っているそうであります。
工場は基地に隣接しているのでまたしばらく基地から離れます。工場を過ぎるとこんどはずっと、スタート地点の第2ゲートまでフェンス沿いを行くことができるようになりますね。滑走路の端で待っていると、運がよければ輸送機や貨物機、たまに旅客機の離発着を見ることもできます。滑走路は幅60メートル、長さ3350メートル、両端にそれぞれ300メートル(北)、305メートル(南)のオーバーランがあるそうです。そのオーバーランの周回道路にはこんな標識が立っています。鳥が止まって糞で汚されて文字が読み取れなくならないように、防護のバリケードが上部に取り付けられています。
さて感動の(笑)横田基地ひとまわりのゴールはまた明日。
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横田基地をひとまわり 3
http://fuefukin.exblog.jp/8789177/
2008-10-19T12:58:00+09:00
2008-10-19T17:56:44+09:00
2008-10-19T12:59:40+09:00
fuefukin
横田基地
駐車禁止、速度40キロ制限の交通標識は右の一般道のもの、フェンスの向こうの基地内に唯一と思われる交通信号はマグワイア通りと名付けられた周回道路と北から来る道路とのT字路に設置されたもの。ほかにも交通信号はあるかもしれませんが、内部を走ったことがないので分かりません。滑走路の端には航空機進入時の優先のために周回道路の車を停止させる信号機がありますね。基地内も車は左側通行です。
このあたりからしばらく行くと、自転車といえどもフェンスに沿って進んでいくことができなくなります。工場や一般住宅、駐車場、畑などが基地の敷地に隣接して、フェンス沿いの道がないからです。それでも横道があると入ってみますが、フェンスで行き止まりになって戻らざるを得なくなります。できうるかぎりフェンス沿いに行こうと決めているので、そんなことを繰り返しているとなかなか進みませんが、別段時間に制限があるわけでもないので、のんびり行きます。
ほぼ南北に長い基地の敷地ですが、東側に巾着の袋のようにやや複雑な形状で飛び出している敷地が広がっています。その東端に東ゲートが設置されています。 住所でいえば武蔵村山市伊奈平5丁目向かいといったところでしょうか。フェンスの内側には緑の木立に囲まれ芝生が敷かれたゆったりした空間にテラスハウスが立ち並んでいます。外側のちまちました(失礼!)一般住宅とは比べようもありませんね。このあたりのフェンスの内と外はこんな具合。 やがて住宅地を離れると畑地が広がる風景に変わっていきます。けっきょくこの畑地のあたりではフェンスから離れざるを得なくなります。まあ徒歩ならいくらかは可能でしょうが、そこまでは必要ないでしょう。
さて、あのあたりだろうと目星をつけていた、昨日紹介した円形の真ん中に錆びた飛行機とおぼしき設置物がある場所。畑の中に付けられた農作業用の泥道を抜けてフェンスまでたどりついたところ、ありました。見えました。ジェット機の残骸のように見えます。 金網フェンスに二重にじゃまされて、おまけに逆光気味なので何なのかよく分かりませんね。右翼らしきものは見えますが、なんだかただの鉄板が翼の形で伸びているだけのように見えます。それにいくらなんでも短かすぎるような感じも。後部胴体も欠落しているようにも見えます。そこで移動して北側から覗いてみると、ようやく航空機だということがはっきり分かりましたが、どう見てもへんなものですね。左翼もありません。ぶら下がっているジェットエンジンも向こう側が透けて見えます。Google の衛星写真では錆びて見えましたが、これは塗装し直したのでしょうかねえ。 左翼が欠落してないなんて、マッカーシズムの嵐が吹き荒れた第二次大戦直後か、冷戦時代を象徴するようなアメリカの遺物なんていう冗談のような見方さえできますね。
けっきょくわたくしの乏しい想像では、これは壊れた軍用機を利用した訓練施設なのではないか、というくらいしか思い浮かびませんね。しかしこれでは、わざわざ円形状にして真ん中に置いた説明がつきませんが。あるいは基地内の子どものためのジャングルジムならぬエアプレインジムというようなもの。それにしてもやはり設置場所の説明はつきません。どなたか横田基地に詳しい方、ご存知ありませんか?
このあたりで基地一周の5分の3くらい。続きはまた明日。
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