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本日の富士山

本日の富士山_d0054076_11302276.jpg

 昨日アップした自宅からの富士山、久し振りにちょっただけ顔を出したものの、すぐに雲に隠れてしまいました。きょうの富士山は山梨の山小屋から、午前7時ころに撮影したものをご覧いただきましょう。梅雨入りしたとは思えないほど、気持ちよくはれています。400ミリの望遠で撮影した2枚の写真を合成してみました。写真をクリックすると大きく見られますよ。

本日の富士山_d0054076_10583118.jpg 中央やや右寄りに出ている農鳥のアップがこれ。農鳥とはいうまでもありませんが、残雪の形が鳥の形になったり馬だったり、人の顔などに似てあらわれてくるもので、農作業の適期を告げるものとして、日本各地でいろいろに名付けらている民間暦でありますね。
 白馬岳の馬は有名ですが、もともとは残雪の形ではなく雪がとけて地肌が馬の形に黒くあらわれてきて、ちょうどこのころに稲の苗代を整えはじめるので、苗代馬と言われていたのがもともとでありまして、それがいつのまにやら白い馬になり、いまや誰も「しろうま」と呼ばなくなって、駅の名前さえ「ばくば」となってしまいました。まあ言葉というものは生き物でありまして、時とともに変遷するものでありますから、あまり目くじらを立ててばかりいるとしわが増えてしまうのでこれくらいにしておきましょう。
 ほかにも爺ヶ岳の「種まき爺」、鹿島槍ヶ岳の「昇り鶴」「下り獅子」、常念岳の「常念坊」、五竜岳の「御菱(武田菱)」、宝剣岳の「島田娘」、南アルプスにはその名もずばりの農鳥岳もあります。
 世代が変われば言葉も変わっていくのは世の習いにしても、なぜかという疑問とともに、故事来歴はしっかりと伝えていきたいものであります。
by fuefukin | 2007-06-16 10:56

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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