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ヤマセミ、2013年初夏の旅立ち

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 昨年に引き続き春先から観察を始め、その間ニンゲンたちの気配に加え、さらにチェンソーや草刈り機で騒がしくしたりを週末ごとに繰り返したりしたものの、ご近所のヤマセミは営巣を続けてくれた。待っていても現れないことのほうが多かったが、そのぶんじゃまなニンゲンが誰もいないウィークデーにのんびりゆったりしているのだろうと思っていた。
 そろそろ巣立ちの時期だろうと見当をつけて、6月の最終週の3日間を観察にあてることにした。そして3日目の正午を告げる盆地の町のチャイムが谷を上って響いてきたのを合図のように、最初の1羽のヒナが巣穴を飛び立った。もちろんそれ以前に、ヒナは巣穴の入り口にくちばしや顔をちらり見せては奥へ引っ込むことを繰り返し、一向に飛び立つ気配のない長い時間が過ぎたのはいうまでもない。同じくらいのかなり長い時間、親鳥は林の奥でヒナを呼ぶ鳴き声を立て続ける。ようやく意を決したように巣穴の入り口でけたたましくケッキョと鳴き声を上げ、最初の1羽が飛び立ったあとほぼ10分間隔で2羽が巣立ち、新しい世界をきょろきょろ眺め回したあと親鳥に誘導されて森の奥へ行った。2時間後、残りの1羽を親鳥が呼びにきて、これも無事に森へ向かった。
 巣立ちの瞬間を動画におさめることができたので短くまとめた。
 今回巣立った4羽ぶんをぜんぶ動画におさめたつもりだったが3羽目がない。やっぱり撮影するわたくしもかなりあわてていたに違いない。なにせはじめての観察だったもの。以下にはじめの2羽、そして2時間ほど遅れた4羽目を収録した。2013年6月24日午後の出来事である。いまごろは魚穫りも充分にうまくなり、独り立ちの準備もおこたりなくすすんでいると願っている。




 
by fuefukin | 2013-07-07 20:21

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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