夏の点景 6
2012年 08月 22日
夏の花といえばムクゲや芙蓉がすぐ思い浮かぶが、やはりこれがいちばんか。百日紅とも書いて、長い期間咲くせいもあるだろう。これまでさほど大きなのに出会ったことがないが、このサルスベリはかなりな大木だ。樹高9メートル余、枝張りは東西南北17メートルほど、主幹は三つに分かれ、それぞれがさらに複雑に、まるで銘銘勝手に支枝を伸ばしているかに見えるが、全体としてこんもりと丸い樹形を形づくっている。
前々から通りかかるたびに気になって見ていたが、先日ようやく時間があって樹下に立った。今年の暑さのせいか、花付きはさほどではないが、夏空に似合う赤い花を枝の先端にたくさん咲かせている。木肌は滑らかだが、果たして猿が滑るものか、命名者の洒脱なセンスに、こちらは汗が流れるというもんだな。
日の出町新井の個人宅で。
by fuefukin
| 2012-08-22 07:58