干し柿づくり盛期へ
2011年 11月 10日
甲府盆地周辺では先週あたりから柿の収穫がはじまっている。
栽培されているのは主として甲州百目という渋柿である。
釣鐘形をした大型の柿で、通常のものでもひとつ350グラムから400グラムほどになる。百匁(約375グラム)もあるということから甲州百目と名付けられている。実が色付くいまごろになると、農家はいっせいに収穫期に入り、一家総出で皮むきをし、紐で結んで軒先などに吊るす。これがまるですだれのように見えるので「柿すだれ」あるいは「すだれ柿」などと呼ばれてこの時期の風物詩にもなっているのだね。
先日、わたくしも1ダースばかりこの甲州百目を買い求めてきて窓際に吊るした。
しかし1ダースでは隙間のほうが多く、すだれにはほど遠いなあ。
柿干して旬日経たる匂ひかな 柳生千枝子
干柿の暖簾が黒く甘くなる 山口誓子
by fuefukin
| 2011-11-10 10:17
| 稔り