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黒米の花 続

 わが家のベランダのバケツ田んぼのひと株だけのコシヒカリもようやく出穂しはじめましたが、政治変動につられるかのようにはや秋も半ばのような気温の日さえあるここ数日、はたして開花して実を結ぶことができるのか不安なところであります。黒米でさえも遅く出穂したものはまだ開花の気配がみえません。この10日ほどの観察からすれば、早朝から晴れて気温が上がらないと穎(えい)も開かず、おしべも伸びてきません。ようやくコシヒカリの穂が出てきたところですから、もう2日か3日、真夏のようなお天気が戻ってきてほしいと願う今朝のわたくしであります。

黒米の花 続_d0054076_883386.jpg
 上の写真は一昨日、晴れた9月1日午前に開花した黒米のおしべのクローズアップ。黄色く袋状になっている部分に花粉がぎっしり詰まっていて、風が吹いたり触って茎が動いて揺れると、黄色の煙幕のような花粉が飛散します。おしべが伸びた基部にわずかに赤っぽく羽毛のように見えるのがめしべ。うまく受粉すればこのめしべの細胞が分裂増殖、澱粉が蓄積し、種子に成長していくということでありまして、この種子の胚乳の部分が、われわれが食する米となるわけでありますね。ついでながら、稔ったあと一番外側の花びらの役割をした穎、つまり籾殻となる部分を取り除いたのが玄米、それを精米したのが白米になるのは言わずもがなのことですよね。蛇足でありました。

 
by fuefukin | 2009-09-03 08:59 | ベランダ園芸

日常の延長に旅があるなら、旅の延長は日常にある。ゆえに今日という日は常に旅の第一歩である。書籍編集者@福生が贈る国内外の旅と日常、世界の音楽と楽器のあれやこれや。


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